Clarus Financial Technology

Japanese version of Feb 2016 Swaps Review

マンスリー・レビュー・シリーズの、2月の金利スワップのボリュームを見てみよう。

まずはハイライトから

チャートを使って詳しく見ていこう

オンSEFのドル金利スワップ

SDRViewを使って、まずはオンSEFのドル金利スワップ(アウトライト、トレジャリーとのスプレッド・ベース、カーブ、バタフライ)の想定元本をグロスベースで見ることから始めよう。

コンプレッションとロール取引のグロスの想定元本は下図のとおりだ

オフSEFのドル金利スワップ

オン/オフSEFの比較

昨年2月のオフSEFは47%であったが、オン/オフSEFの比率は概ね60対40になっている。

ドル金利スワップのプライス

今月にドル金利スワップに何が起こったのかを見てみよう

ユーロ、ポンド、円金利スワップ

3通貨のオンSEFのボリュームを見てみると、

日本における当月のボリュームは他の月に比べて相当大きくなっている。前月にスワップ金利がマイナスになったことが関係しているかもしれない。一方で、1月のこの3通貨のグロスの想定元本総額は1560億ドルと、ドル金利スワップの13%でしかない。

次にSEFのコンプレッション動向を見てみよう

ユーロとポンドスワップについては、2016年1月、2月のレベルは前年同月に比べて非常に大きくなった

SEFのマーケットシェア

今度はSEFViewに目を転じて、バニラ、ベーシス、OISスワップについて、SEFのマーケットシェアを見てみよう。

ドル、ユーロ、ポンドについて、SEF毎のDV01(百万ドル単位)をみることから始めよう。SEFのコンプレッション取引を含め、今月と他の月の相対的なシェアを比較するために下図を使うことにする。これを見ると、

何がTraditionのシェアを大きく伸ばしたのかを考えてみると、CME-LCHスイッチ・トレードが思い浮かぶ

CME-LCHベーシス・スプレッドとボリューム

SEFViewを使うことで、主要なD2DのSEFにおけるトレードの中から、CMEでクリアーされたスワップのみを抽出することができる。そしてこれらをCME-LCHスイッチ・トレードと仮定する。

過去3ヵ月についてみてみよう。

CME-LCHベーシス・スプレッドはどうだろう

顕著にスプレッドが縮小している

2月29日のTraditionのクオートを見てみよう

・テナー5年が前月の1.5bpから0.95bpにダウンした

・10年は2.65bpから1.65bpにダウン

・30年は3.95bpから2.6bpにダウン

30年の1.5bpのダウンは大きい

CME-LCHスイッチ・トレードのボリュームが昨年の11月から高いレベルのままであることは確かだ。

グローバル・ベースのクリアー取引のボリューム

ここではCCPViewを使って、クリアーされたユーロ、ポンド、円、ドル金利スワップのボ スワップのボリュームをグローバル・ベースで見てみよう。

バニラのドル金利スワップについて、LCHクライアント・クリアリングとCMEOTCを比較すると、2月は1月同様69対31の割合となった。

最後に、豪ドル、香港ドル、シンガポールドルスワップ(バニラ・OIS・ベーシス・ゼロクーポン)について見ておこう

LCHスワップ・クリアーと豪ドルにフォーカスすると、

月のLCHスワップ・クリアーによるAONIAのローンチは大成功と言え、2月には同商品の過去最高のボリュームを記録した。これは金利スワップを超えるボリュームとなった。

今日はここまでです。

たくさんの図を出しましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。

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